「新しいiPad」じゃなくて、あえて第1世代の「12.9インチiPad Pro」を購入!
去る3月27日、新しいiPadが発表されました。事前にの予測情報通り「低価格」で「Apple Pencilに対応」したモデルでした。「iPad Proは高過ぎるけど、Apple Pencilは使ってみたい」「手持ちのiPadが古くなったので、そろそろ買い換えたい」「初めてiPadを買おうと思ってる」という方には打ってつけの製品でしたね。
ところで、今回の発表は私にとっては事前情報の「答え合わせ」をする感じ。いや「念の為の見極め」でした。
[ 目次 ]
- 何を見極めるのか?
- なぜ12.9インチモデル?
- 12.9インチはデカ過ぎ&重過ぎ?
- Apple Pencilの使い道に出会えるか
- 「iPadはPCの代替にはならない」理由が分かった気がする
- Apple Pencil 関連記事
何を見極めるのか?
ただただ低価格なiPadが発表されるわけではありません。スペックは従来の無印iPadよりもパワーアップするわけです。そして「無印iPadでApple Pencilが使えるようになる」ということは、少なからず従来のiPad Proの位置付けに影響を与えると思います。
つまり、型落ちモデルのセールや中古市場に動きがあるはずだ、と思ったのです。というのも、ここ最近私はiPad Pro 12.9インチモデルの中古を狙っていたからです。で、結果ですが、そんなに大きく目立った動きは確認できませんでした。それはそれで、購入の背中を押してくれました。
なぜ12.9インチモデル?
私は昨年、iPad Pro 10.5インチモデルを買っています。Apple Pencilを筆記用具として仕事に使う場合、10.5インチのサイズは私にとってはやや中途半端に感じたのです。プリンターの用紙サイズはA4がデフォルトですので、全体表示の時にできるだけ原寸で表示させたいのです。実は12.9インチでも未だ小さい。
アプリのメニューバーなどを含めると、さらに小さく表示されることになります。欲を言えば、15インチくらいあっても良いのかも知れません。12.9インチあれば横位置のスプリットビューで2画面を表示したとしても、iPad miniを2台並べた状態に相当するぐらいの感じで表示させることができます。Acrobatで資料を閲覧しながらメモアプリにノートをとることができます。
最近、Kindleアプリがスプリットビューに対応しました。読書ノートを書いている人には嬉しい機能ですが、12.9インチモデルでの作業は快適そうですね。「何かを閲覧しながら文字を書く」という作業で言えば、受験勉強や資格取得の為に勉強している方にとっても強力なツールになるでしょう。PDF化した問題集を、いつでもどこでも何度でも反復してできるのですから。
12.9インチはデカ過ぎ&重過ぎ?
うん、知ってるw(参考重量:第一世代 iPad Pro 12.9インチ本体+純正Smart Cover+非純正背面カバーで、なんと1,023g!) これは、本当にその人がどんなシーンで使うのか?によって評価は全く変わってきます。そして結局実際に使ってみないと「自分にとっての正しい評価」は下せません。
私が愛したiPadたち(発売順・進行形含む)
- 第4世代 iPad(9.7インチ/Wi-fi/64GB/2012年発売)
- 初代 iPad Air(9.7インチ/Wi-fi/128GB/2013年発売)
- iPad mini4(7.9インチ/Wi-fi/128GB/2015年発売)
- 初代 iPad Pro(12.9インチ/Wi-fi+Cellular/128GB/2015年発売)
- 第2世代 iPad Pro(10.5インチ/Wi-fi/256GB/2017年発売)
9.7インチと10.5インチではサイズ感も重量もそんなに差は感じません。これらを基準に小さい方に行くか大きい方にいくか、という感じではないでしょうか?(参考重量:iPad Pro 10.5インチ本体+純正Smart Cover+非純正背面カバーで712g)
iPad miniは片手で持つことができます(参考重量:iPad mini4本体+純正Smart Cover+純正背面カバーで434g)。通勤電車で吊り革を持った状態でギリギリ使えるサイズではないでしょうか? これ以上になると、椅子に座っていない限り、ちょっと取り回しがキツイと思います。メチャメチャ電車が空いていれば別ですが。
椅子に座ってテーブルの上で使用するのであれば大きい方が圧倒的に良いと思います。持ち運びにバックパックを使用しているのなら9.7インチ以上でもそんなに気にならないでしょう。
Apple Pencilの使い道に出会えるか
私は昨年10.5インチのiPad Proと同時にApple Pencilを購入しています。購入前には店頭でも書き心地を確かめましたし、色んな紹介記事やレビュー動画も見てました。素晴らしい書き味は分かってましたし、便利な使い方も想像できていた。にもかかわらず、実は私は半年以上もApple Pencilを積極的に使っていませんでした。「自分にとっての使い道」が分かりませんでした。
偶然見つけるか、試行錯誤の末に見つかるのか。これは本当に人それぞれだと思うのですが、Apple PencilだけでなくiPadも同様に、使い道が見つかる、見つからないで評価は天と地ほど変わると思います。私の場合、意識的に見つけるために仕事で使ってみました。紙に手書きで行なっていた作業をiPadとApple Pencilに置き換えるだけなのですが。具体的にはPDFの書類にApple Pencilで朱書きをする、というものです。
デジタルならではの恩恵を享受できる
アナログ手書き場合
- プリンタ出力のランニングコスト(紙、トナー)
- 筆記用具のランニングコスト(インク)
- 書き直し(修正液、修正テープ、再出力)のコスト
デジタル手書きの場合
- イニシャルコストは高いが、ランニングコストを抑えることができる
- 手書きと同じ事は勿論、それ以上のことができる(編集機能)
「iPadはPCの代替にはならない」理由が分かった気がする
かつてのパソコン導入前のオフィスでは「キーボード&マウス」で行うワークフローに結構戸惑ったはずです。しかし「タッチパネル&スタイラスペン」はむしろそれ以前のワークフローに近く、その作業が洗練・拡張する感覚に近いと思います。
- キーボード=タイピング(文字情報入力の効率化)
- Apple Pencil=手書き作業のデジタル化+α
長文をガシガシとタイピングする場合は「キーボード」を使って作業すると思います。「キーボード&マウス」と「タッチパネル&スタイラスペン」というインターフェースの違いは、そもそも前提としている作業というか「何を効率化するのか?」が違います。
ですので、これがMicrosoftのSurfaceであったとしても「キーボード&マウス」と「タッチパネル&スタイラスペン」で行う作業は違うはずです。何故Appleは「iPadにMac OSを載せないのか?」というのはAppleとMicrosoftの設計思想の違いかも知れません。
いずれにしても「インターフェースによって向いてる作業は異なる」ので、iPadをPCの代替として考えるのがそもそも間違っているのでしょう。つまり、大工さんと同じように「作業によって道具は持ち変える」のです。
私は「GoodNotes」という有料アプリを使ってますが、このアプリではPDF上のテキスト情報をコピペしたり、手書き文字をテキストデータに変換することもできます。アナログな動作の「手書き」を拡張する機能です。今後使い込んでいくともっと上手に使うことができると思います。
iOS版のOfficeやiWorkアプリもApple Pencilに対応してきていますので、デスクトップアプリとの連携でまさにワークフローが洗練・拡張していくのではないでしょうか。「キーボード&マウス」のワークフローがようやく定着し、成熟してきた感がありましたが、「タッチ&スタイラスペン」操作デバイスの登場でまた「過渡期」感が出てきました。時にもどかしく、時にワクワクする発見があるのも過渡期ならではないでしょうか。
ちょっと試すにはApplePencilはお値段が張りますが、仕事で勉強でガンガン使いたいという方には有効な投資だと思います。未だ触ったことがないという方は、店頭で是非試してみてください。
Apple Pencil 関連記事
スポンサーリンク