V.G.M@Akira Kohno

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動画制作アドバイザー、Illustratorインストラクター、デザイナー、CAT(Creative Activity Team)チームリーダーのコウノアキラのブログです。日々の活動記録、V.G.M.=Video, Graphic, Makars を中心に、テーマごとのお役立ち情報(自分用の備忘録的なものも含む)などを掲載していこうと思います。

身なりも文字も人は見た目が9割? iPadとApplePencilで今すぐ始められる「美文字トレーニング」

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雑誌Mac Fan』2018年8月号の最初の方のMF FOCUSというコーナーで「人気高まるモダンカリグラフィー・iPadで文字アートを楽しもう」という記事が掲載されていました。


[目 次]

  

「 カリグラフィー」って習字だったの?

f:id:cat_akira:20180701133335j:plainカリグラフィーとは“美しい書き物”という意味のギリシャ語で、文字を美しく、独特のタッチで書く技術のことです。我々日本人に馴染みのある言葉に置き換えると「書道・習字」になるのでしょうか。

 

Mac Fanの記事ではペイントアプリの「プロクリエイト」を使ってモダンカリグラフィーを学べる教材を提供しているサービスを紹介していまして、実際にそのサイトにアクセスしてみたのですが、Chromeが自動翻訳した結果「LEARN CALLIGRAPHY ON THE iPAD WITH PROCREATE」というコピーは「LEARN 書道をiPadで PROCREATE WITH」となっていました。

ipadcalligraphy.com

 

カリグラフィーと聞くと、何かデザイン系の話っぽいのですが、教材は見本 をなぞって学ぶというスタイル。それって「ペン習字」ですよね?

 

「汚文字」コンプレックス、ないですか?

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かつて人は見た目が9割』という本が話題になったことがありました。タイトルだけ見ると、人というのは本当に見た目だけでその人を判断している」と聞こえますが、言葉以外の部分による心理的効果、影響についても書かれています。とは言え「(短時間で)その人を信用できるか?」「その人から買うか?」を判断するのに、見た目が与える影響は実際大きいでしょう



加えてコミュニケーションの際に与える印象で言えば「文字」の見た目による印象も大きいのではないでしょうか? 書いている内容や使っている言葉もそうですが、文字は声と違って目に見えるからです。

 

別に「手書きが尊い」のではない

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スマホ時代が来る少し前には先ず携帯メールの普及、パソコンの普及、インターネットの普及というステップがありました。「文字はタイピングする」というのが普及するにつれその反動で「手書き文字の貴重さが見直される」という話は何度も出ました。私は「それはそうなんだけど、実際に手書きが必要になる場面は限られるだろうし、どんどん少なくなるだろう」と、その意見に対しては懐疑的なスタンスでした。

 

「目算が外れた」と感じたのはApplePencilを手にしてからです。文字に限らず「インターフェースとしての手書きの利点」の再認識。まさかこんな時代がくるとは・・・。ですので「アンチテクノロジーからの手書き賛美」の論調とは全然違います。「手間暇を惜しまず、汗をかくことが尊い」という幻想を信じる人が居てもいいのですが、しいてそれが当たってるとしたら「習得のためのトレーニング」についてではないでしょうか。筋トレと同様、「ショートカット不可」で「必要なプロセスだから」です。

 

せっかくなんで「手軽に美字トレ」始めたい!

 トレーニング自体は実際に手を動かして、回数をこなさないと身につかないとは思います。幸いなのはiPadでいつでもどこでもトレーニングできるという点です。さて、教材はどうしましょうか? 

 

1)ブックオフでペン習字の練習本(古本)を買ってきて自炊

古本を自炊(裁断→スキャン→PDF化)してiPadに取り込もうかと思ったのですが意外と見つからず、また有っても書き込みがあるものでした。あと、これは手書きのしやすさを考慮してだと思いますが、判型が変型のものばかりなのでスキャンしても小さくなってしまいます。自炊作業の手間がある上に、使えないページがあったり表示が小さくなるということで却下しました。

 

2)電子書籍のペン習字の練習本を買う

ちょっと検索した感じだと「ペン習字の練習本」は電子書籍では出ていないようです。キレイな字を書くことの重要さを説いている本はありますが、練習本に関しては紙の本しかないようです。仮にあったとしてもページをキャプチャしてPDF変換するか、特殊なソフトでKindle形式のファイルをPDFに変換する必要があります。ということで却下。

 

3)教材PDFを配布しているサイトを利用

ようは見本文字が淡く印刷されているPDFがあれば良いので、自作できなくもないのですが、既に作ってらっしゃる方(サイト)が結構いらっしゃいます。しかも無料で。というわけでこれを採用しました。

 

 ペン習字練習用PDF配布サイト

1) 青空文庫で無料ボールペン字練習ドリル
ji.bdmj.net

 
2) 写経練習プリント

shakyo-print.com


3) ペン字練習ファイル(Excel

kantan-shikaku.com

 

1、2に関してはPDFをダウンロードするタイプです。1ページづつ独立していますが、それはAcrobatで結合すればOK。ただリンクを1つづつクリックしてダウンロードするのは面倒ですよね? というわけでページ内のファイルを一括ダウンロードできる「Download Master」というChromeの便利な拡張ツールがあったので利用しました。

chrome.google.com



3 はExcelファイルでして、練習ファイルを生成してくれますので、それをExcelからPDFを書き出して使います。

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いずれにしてもPDFにさえすれば、後はiPadにPDFを読み込ませるだけです。読み込むアプリは「GoodNotes 4」を使用します。

GoodNotes 4

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  • 仕事効率化
  • ¥960

 

iPadへのデータ転送は今さらiTunes経由で有線接続・転送することはないと思います。「GoodNotes 4」に限らず多くのアプリは何らかのクラウドストレージに対応していますので、クラウドを経由すると良いでしょう。Macユーザーの場合はAirDrop経由で簡単に「GoodNotes 4」に直接転送することができますMacAirDropを開くと、近くにあるiOS機器が表示されます。

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送信したい相手のアイコンをタップすると転送が開始されます。受信側のデバイス側は対応しているアプリの一覧が表示されます。


もしも「汚文字を卒業」できたなら

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自分用のメモであっても「後から見直しても読める字」で有った方が良いし、同僚にメモを渡したり、書類に貼った付箋に申し送りを書いたりする時など「走り書きであっても読みやすい字を素早く確実に書きたい」という思いは常々ありました。

 

何年か前に浅草キッド水道橋博士「万年筆で書くことにハマってる」というような事をラジオでおっしゃっていました。また社会学者の宮台真司氏もラジオでメモの仕方や使っている筆記用具について語ってられました。

www.tbsradio.jp


よく雑誌なんかでも「大人のこだわり文具」なんて特集記事があったりしますが、ある年齢になると「手書きの再発見・再解釈」みたいなのがマイブームとしてやってくるのかなぁ、などと思ってました。

私の場合はApplePencilがそんなことを考えるきっかけになりました。もし字がキレイになったら、万年筆でも書いてみたい気もします。