"PY" なアナタにこそ教えたい『パワポの使い道』
どんな書類でもWordまたはExcelで作る人っていますよね? しかも「最初に覚えたのがWord(またはExcel)だから」的な理由で。業務内容にもよるのかも知れませんがWord、Excel、PowerPointの3つをバランスよく使い分けてる人というのは意外と少ないのではないかと思うのです。
中でもパワポって他の2つに比べて圧倒的に使ってない人の方が多い気がするのですがどうでしょうか? パワポ=営業という見方もありますが、営業の方はむしろエクセル一筋だったりしますよね。
「書類の作成はワードがあれば充分」
「エクセル方眼紙が最強!」
「自分、オペレーターなんでそもそもプレゼンしないっスw」
「あの意識高い系の人が使うやつねww」
「プレゼンで重要なのはスライドじゃないでしょうwww」
あぁ・・・分かります分かります。「私、 PY* なんで」、そうおっしゃりたいのですね。でもそれ以前に先ず整理しておきたいのがWord、Excel、PowerPointはそれぞれ文書作成、表計算、スライド作成に特化した設計で、それに伴う様々な機能があるということ、そして3つともMicrosoft Office製品であるということ。
それを踏まえて前述の「何でもWord(またはExcel)で作る」に戻るのですが、Wordですべき作業をExcelでできている、ということはそれPowerPointでも多分できるんですよね。
*PY=パワポに用がない(モチロン勝手に作った言葉ですw)
例えばパワポで何を作る?
自分自身が使っている用途だけでなく、人が使っているのを見ていても、やはり色んな使い方があることがわかります。例えば・・・
- 議事録(アウトライン機能を活用)
- 業務マニュアル(手順の説明)
- イベント告知チラシ(ポスター)
- 動画
お気づきでしょうか。
議事録、マニュアル、チラシ、動画。
さて、仲間ハズレはどれでしょう?
そう、動画です。
動画というのはパワポから書き出した形式の話です。あとの3つは用途です。しかもこれらはデータ(.pptx、pdf)で配布するかもしれませんが、基本的に書類として配布するものですよね。
議事録もマニュアルもチラシもWordやExcelで作ることは可能ですが、唯一違うのはPowerPointで作った場合はどれも動画にする事ができるということです。
パワポには画面の切り替えや文字や図形にアニメーション効果をつけることができます。画像だけでなく動画や音声も取り込むことができます。これらを最終的に一本の動画ファイルとして書き出すことができるのです。
動画の最大のメリットは圧倒的な「情報量」と「伝達力」です(文字<静止画・音声<動画)。動画では文字(言葉)を省略することができます。今私がこうやって文字で説明していることは矛盾してるというツッコミがきそうですが、ハイ! それはその通りなのです!(開き直り)。
ユーチューバーの商品レビューとショッピングサイトやグルメサイトの文字と画像のレビューとどちらの方が臨場感があって伝わりやすいでしょうか?(好みの問題はあるかもしれませんが)
パワポ知らないし、動画ならスマホアプリで充分なのでは?
繰り返しになりますが、ワードやエクセルで作っているものはパワポでもほぼ作れます。ワードやエクセルは使ったことあるけどパワポは使ったことない? それって「ほぼ使える」と言っていいと思いますよ。図形の書き方、文字の扱い、画像の挿入、リボンインターフェースのUI・・・そんなに変わりません。
最近ではスマホの無料動画作成アプリでも高品質な動画を作成することができます。それもAdobeの専用ソフトにも引けを取らないほどのクオリティです。しかしその多くは汎用性のあるものではなく「単一機能」のネタ的なものが殆どです。手軽ゆえに融通が利きません。あとちょっとだけ踏み込みたいという内容にするにはやはり限界があります。
動画の使い道がわからない
これは感性にもよるかも知れませんけど、動画に書き出さないまでも、パワポのアニメーション機能だけでも「じゃあ、子どもが描いた絵をスマホから取り込んでパワポに貼ったら動く絵本とか、iPadで見せる効果音付きの紙芝居とか作れるね!」・・・などという風に創造力がかき立てられる人と、あまりそうでない人も居るでしょう。
動画の使い道はクリエイティブ用途に限った話ではありません。パワポで書類として作ってるものは動画にすることができるのです。後輩への手順説明、引き継ぎなど、業務で都度説明していることを動画にしてしまうというのも有効ではないでしょうか。画面キャプチャをスライドに貼ってテロップをつけてというのでも十分ですが、PowerPoint 2013から追加された機能を使えば何とパワポ単体でパソコンの操作している画面を録画して、それをスライドに貼ることができます。
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その他、展示会のデジタルサイネージ用商品PV、手順を説明する動画マニュアル、動くインフォグラフィック、結婚式などの式典での余興動画・・・比較的ハードルが高そう(ハイスペックPC、専用ソフトの習得など)な動画が身近なオフィスアプリで作れてしまいます。
さぁ、週明けからでも「脱PY」してみませんか?
ビジネスに趣味に生活に、きっとパワポ動画は使えますよ!
パワポ動画に興味を持ったという方は
是非こちらもチェックしてみてくださいね!
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機動戦士が戦場で聴く殺シノ調ベ
またまた新譜購入しました。『機動戦士ガンダム サンダーボルト』のOST(オリジナル・サウンドトラック)です。
「え? ガンダム?」
というリアクションには、大きくふた通りあるでしょう。しかし、私はそのどちらからもあまり共感を得られない立ち位置かも知れません。
私は1973年生まれ。ファーストガンダムの直撃世代。不器用ながらガンプラも作りました。でも「私とガンダム」の関係はそこで止まってます。『Zガンダム』やその後の数あるガンダムシリーズは全くといっていいほど見ていません。
今回の「機動戦士ガンダム サンダーボルト」もYouTubeで予告編こそ見ましたが、本編は全く知りません。でも何故買ったかというと、このサントラはジャズミュージシャンの菊地成孔さんが書き下ろした新譜なんです。
「ガンダムでJAZZ?」
映画のサントラでジャズというのはそんなに珍しくないかもしれませんが、アニメでジャズ。ぱっと思い浮かぶのは『ルパン三世』。というか、菊地さんは『LUPIN the Third 峰不二子という女』のサントラもされてます。
あと・・・『妖怪人間ベム』もジャズになるのかな? それから『カウボーイ・ビバップ』か。
TBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』では2週にわたって『OST 機動戦士ガンダム サンダーボルト』の特集が組まれました。スタジオに監督とプロデューサーを招き、アルバムに関わった経緯、ガンダムはおろか「アニメに全く接点が無い」という菊地さんの個人的なガンダムに関する数少ない思い出、アルバムの概要など盛りだくさん。
学生時代の菊地さんのエピソードに「オタク vs ヤンキー」の決して交わらない100年戦争の始まり、というような話がありました。互いを軽蔑、排斥する憎しみの連鎖。ガンダムも「戦争」の話ですしね。
私は短い期間ですがホビー系のお店でアルバイトをしたことがあります。そこで思ったのですが「オタク」と「ヤンキー」、実は種は同じ。どちらも車とか好きだったり、ガジェット好きだったり。
戦争と音楽
兵士は戦場で戦闘中に音楽を聴くのか? このことは『夜電波』で菊地さんが説明していました。ナチスの話、ベトナム戦争、そしてイラク戦争。イラク戦争では兵士のヘルメットからケーブルらしきものが垂れ下がっていて、一見通信用のヘッドセットなのかと思ったら、実はiPodだったというエピソード。
原作者から直接聞いて確認したわけではないが、今回のガンダムの設定(音楽好きのパイロットが戦闘中に自分の好きなJAZZをかけている)は、このイラク戦争の兵士の話から着想を得ているのだろう、という菊地さんの分析。
非日常の空間で自身を鼓舞し、奮い立たせる。戦場でアガる為の音楽。そういえばアメリカの戦争映画やアクション映画なんかの出撃シーンでは「ロックンロール!」って言ったりしますよね? つまり「アムロ、行きまァーーす!」は英訳すると「Rock'n' Roll!」ってなるのかも?
戦争と音楽で言えばイラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた映画『ハート・ロッカー(The Hurt Locker)』も頭をよぎる。馬鹿げた戦争の後始末。「戦争」という理不尽、不条理、すぐそこにある死、命知らずの綱渡り、極限、狂気。そして爆音で流れるインダストリアル・メタル『ミニストリー』のトラック。どこかガンダムの世界観と共通するところがある気がします。
ジャズの本職が演るジャズのサントラ
『夜電波』で菊地さんが言っていたことの1つに、純粋なジャズの新譜としての価値、ジャズピアニストの大西順子復帰作であり、いわゆるスタジオミュージシャンではない、ジャズが本業のプレイヤーが作ったアルバムである、ということを強調されていました。
そして、いわゆる映画用の「・・・なシーンにあてる為の音楽」ではなく「兵士が戦闘中にこんな音楽を聴いているのではないか?」というところから作曲された音楽。そこも普通のサントラとはまた違う切り口です。
SF的なアニメで言えば、私の知っているところでは過去に『攻殻機動隊』や『メモリーズ』でテクノのアーティストがやっていた印象がある。四つ打ちは使いやすいと思う。四つ打ちはジョギングとの相性も良い。走るペースとシンクロしてBPMが可変する音楽プレイヤーアプリとか無いのかな?(・・・って、最近あまり運動してないけど)
ベースの奏法でウォーキング、とかランニングとかってありますよね。動きや躍動感、スピード、緊張感を表現する上でベースの枠割は結構重要なんでしょうね。でも今回のガンダムではフリージャズ寄りです。この何とも言えない不穏な感じが妙にマッチしてます。グルーヴが自分の心拍数をコントロール(支配)するかのように。
「JAZZが聞こえたら、オレが来た合図だ・・・!」
わたしとビートルズ
6月はロック月?ということで、ロックなことを書いてみようと思います。
ところで、幼少期〜思春期において「親が好きだったもの」の大抵は古臭くてダサいものではありませんでしたか? 1973年生まれの私にとってベンチャーズ、グループサウンズ、フォーク・・・一ミリたりともカッコ良くなかったです(当時は)。
幼稚園児
そんな中、別格だったのがビートルズの存在。世界一有名なこのロックバンドの楽曲は1970年代に幼稚園児だった私の耳にも色褪せることなく届いていた。『ひらけ!ポンキッキ(1973-1993年)』はビートルズの曲がよく使われていた。
ちょっと記憶がうろ覚えだが、この頃に関西ではサンテレビで『アニメ・ザ・ビートルズ』というビートルズのアニメが放送されていた。これは母親が見ていたのだろう。内容はよく覚えていないが、リンゴ・スターはいじられ役だったと記憶している。
1979年、YMOの2枚目のアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』リリース。『DAY TRIPPER』のカバー収録。
小学生
80年代。世の中はYMO vs 横浜銀蠅の二項対立(だけではないだろうが・・・)。
1980年12月8日、ジョン・レノン死去。
しかし僕らの日常ではビートルズは健在。笑福亭鶴瓶が全国進出した『突然ガバチョ!(1982-1985年)』のオープニング曲は『A Hard Day's Night』。この曲を聴くとアフロ&オーバーオールの鶴瓶が思い浮かんでしまう。
公開自体は1969年だがテレビ放映したものをビデオ録画した『イエロー・サブマリン』(アニメ映画)を見たのもこの頃。アート色の強い映像で内容もよく理解できてなかったと思うが、繰り返し見ていた気がする。
中学生
ミニコンポを買ってもらった。CDプレイヤーが出だした頃。未だCD自体がそんなにタイトルが揃ってなかったと思う。レコード店はその名の通りアナログレコードがメイン。貸しレコード店も申し訳程度にCDを並べていた。
これまでと決定的に違うのは「能動的かつ主体的に音楽を消費するようになった」ということ。CDを未だ一枚も持ってなかった頃、近所のお兄さんから渡辺美里と杉山清貴のCDを貸してもらった。めちゃめちゃハイファイな音質に感激した。
世はおニャン子全盛、とんねるずが大人気、バンドブーム、バブル景気の絶頂に入ってていく。CDが身近になるにつれ、レコードプレーヤーの出番は減っていった。
ある日の夜中、何故かレコードプレーヤーを久々に使ってみようと思い、親のレコードを引っ張り出してみた。疎遠になっていたビートルズと再会する。夜中なのでヘッドフォンを装着。大音量で『LET IT BE』を聴く。大袈裟に言えば、初めて自分の意思でビートルズに向き合った瞬間であったと思う。
高校生
バンドブーム直撃。エレキギターを手にする。比較的シンプルで初心者には良いということでビートルズの曲も部分的にコピーしてみたりする。後にわかることだが、この頃にスコアブックで見た「A Hard Day's Night」のイントロのコードはG7sus4だFadd9だと解釈が結構割れてて、実際はどのコードなのか謎だったらしい(近年、イギリスの数学者が解明したそうです)。
衛星放送に加入した。ビートルズの特集があり、ビートルズのアルバム制作の話なども知る。『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』ではテープを逆回転させたドラムの音を使ったり、とか。今では当たり前の多重録音も当時は最先端。アルバムごとにテイストが異なるが、後期ビートルズのアルバムはライブでの再現性というより「録音芸術」的な要素も強かった、ということも知る。
1990年、ハウス・ユニットCandy Flipが『Strawberry Fields Forever』をカバー。
1991年、湾岸危機。
我々日本人はブラウン管越しにリアリティのないお茶の間サイズの戦争を目の当たりにする。そんな中、オノ・ヨーコ、ショーン・レノン、レニー・クラヴィッツが中心になって数多くのミュージシャンと『Give Peace a Chance 平和を我等に1991』を制作。WOWOWではドキュメンタリー番組が放送された。
社会人
1994年、映画『バック・ビート』公開。
1995年、『ザ・ビートルズ・アンソロジー』リリース。
未発表音源集のCDアルバム3部作。ファンとしては気になるビートルズの新曲なのだが、理由があって発表しなかった音源を掘り返されるビートルズメンバーの心境はどうだったのだろうか?
1996年、Takara『すりおろしリンゴ』のCMにリンゴ・スター出演。
1997年、ポールマッカートニーが英国のナイトの爵位を授与。
1998年、ショーン・レノン初のソロ・アルバム『イントゥ・ザ・サン』リリース。
2001年11月29日、ジョージ・ハリスン死去。
2009年、プラスティック・オノ・バンド活動再開。
2010年、iTunes Storeでビートルズ配信解禁。
2012年、岡崎京子原作、沢尻エリカ主演『ヘルタースケルター』公開。
2013年、『アナと雪の女王』公開。時代は「レリビー」から「レリゴー」に?
2014年、体調不良でポール・マッカートニーの日本公演が中止・緊急帰国。
2016年、ジョージ・マーティン死去。
つい最近
と、このブログを書いてる時に「最近、ビートルズってなんかあったかな?」と思ってたら朝のNHKで「ビートルズ来日から50年」ということで赤穂市の「ビートルズ博物館」の話題を取り上げていた・・・本当に話題が尽きない。
今月のカイゼン
より快適な作業環境を求めて、あーでもない、こーでもない、絶えず試行錯誤(無駄遣い?)を繰り返しています。
最近導入したのが「ノートパソコンスタンド」。自作しようかとも思ったのですが、Amazonを見ていたらMacBookで使うことを意識したであろうスタンドが比較的安く売っていたので買ってしまいました。
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「ノートパソコンになぜスタンドが必要なのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。いくつか理由があります。
1. 本体のキーボードをあまり使いたくない
外出先なら仕方ありませんが、自宅ではフルサイズのキーボードが使いたい。テンキーも使いたい。本体のキーボードを長持ちさせたい、という気持ちもあります。そして私はトラックパッドを全然使ってません。マウス派なんです。勿論、MacBookのトラックパッドの評判が良いのは知ってます。そのうち・・・と言いながら、iPhoneのフリック入力も未だやってませんね;
(たまたまなのですがどちらもUS配列のキーボードです。プログラマーの方なんかは使い易いそうですが私にとっては「ただカッコイイ」だけです;)
2. 外部モニタとの高さを揃えたい
3. 熱対策
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Have You Ever Seen The Rain - 雨を見たかい
朝夕は肌寒いくらいですが、日中は日差しは強いもののカラっとしてて気持ちの良い天気がここ数日続いています。気象庁のサイトを見たら、今年の梅雨入りは近畿では6月7日ごろ、関東では6月8日ごろとのこと(平成28年5月16日更新の速報値)。
早々にお気に入りのおしゃれなレインウェアやレインブーツを探しにショップをチェックされている方もいらっしゃるかと思うのですが、肝心の傘は「どうせすぐ失くす(置き忘れ)からビニール傘でいいや」という方も少なくないと思います。そしてもっと優先順位の低いのが「傘ケース(傘袋)」ではないでしょうか?
朝の満員電車でずぶ濡れの傘。できれば自分の服や鞄を濡らしたくありませんし、他の方を濡らしてしまいたくないですよね。でも結構、ウカツな方も・・・
電車に乗ってる時、傘はどうやって持ってますか?
傘袋に入れてるという方は未だ未だ少数派だと思います。となると乗車前に多少の水切り(?)をしてるとはいえ、雫の垂れるぐらいの状態の傘を持って乗る人がほとんどでしょう。電車の中では本を読んだり、スマホや携帯をいじってることが多い。
片手に吊り革、
もう一方の手はスマホ、
・・・「傘は?」となるわけです。
携帯や本を持ってる腕の関節部分に傘を引っ掛けるという方、結構多くないですか? この状態、そもそも地面に垂直でないので周囲の人に接触しやすい上、固定されてないので不安定。電車の揺れによって濡れた傘の先はかなり自由奔放に動き回ります。濡れてなくてもイヤですが濡れた傘がこんな感じで当たるのは相当不快です。
梅雨が来たら思い出す
ある日の朝の通勤電車。座席に座っている私の正面に前述の「関節引っ掛け」状態で立っている女性が居ました。女性は本を読んでいました。私と私の隣の男性のひざを交互に濡れた傘の先がコツコツ。ズボンのひざの生地が徐々に雫で湿って色が変わっていきます。私も私の隣の男性も下を向いたまま泣き寝入りでした。
しばらくすると傘の先端は隣に立っている女性の方へ向かいました。2度、3度先端が傘の先端が当たる度、その女性の苛立ちが増幅していくのが手に取るように分かりました。この「奔放な濡れた傘の主」は未だ本に夢中です。そして次の瞬間、ついに隣の女性の苛立ちが沸点に達した。
スパァーンッ!!! 自分の傘で相手の傘を勢い良く打ち返しました! まさに電光石火! 当の傘の主の女性はとくに謝ることもなく傘の向きを若干修正してまた読書に…。気まずさに耐えられない私(多分、隣の男性も)は下を向き続けるしかありませんでした。
怒りたくないし、怒ってる人も見たくない
鉄道会社にスーパーの入り口に置いてるようなビニールの傘袋を用意してもらうのは難しいかもしれません(回収、清掃が大変?)。となると「傘ケース(傘袋)」の優先順位のランキングがもうちょっと上がって欲しいですね。
ただでさえ心にゆとりのない「満員の通勤電車」に「ジメジメ』と「濡れた傘」という不快指数を上げる要素が加わるわけです。傘袋はなくともできる限りの配慮をすると同時に寛容でありたいものですね。
ハッピー☆マテリアル
商業デザインの世界では「ストック素材」サイトというものの素材を使ってチラシやポスターをデザインするということがあります。例の五輪エンブレムの問題の時に、初めて「ストック素材」の存在を知った方もいらっしゃるかと思います(業界の内外で議論になりましたね)。
ダイバーシティ(多様性)の時代へ
さて、私も「素材」を使って仕事をすることはあります。そこでちょっと気になったことが最近ありました。それは素材サイトのデータの仕様です。例えばイラスト素材の場合、ファイル形式自体は画像(JPEG,PNG,PSDなど)とベクター(EPS,AI)とがあります。素材の用途としては印刷、Web、映像などがあります。印刷の場合のカラーモードがCMYK、Webや映像はRGB。
Illustratorと言えばDTPソフトのデファクトスタンダード。じゃぁ、AI素材はCMYKで決まりか? 最近はそうでもない。WEBや映像といった用途が増えているからです。カラーモードはイラレ上でも変更可能。それどころか、最近のイラレは新規作成時のメニュー自体に「Web」や「ビデオ」といったメニューが用意されています。
イラレはもはや「印刷業界」の人たちだけのものではないのです。ということからか、素材サイトによってはデータ作成のルールを「RGBが基本」にしている所もあるようです。言われてみれば確かに。私たちはグラフィックや文字などの「情報」をかなりの割合で紙ではなくスマホやPCなどの「液晶ディスプレイ(RGB)」で見ています。こうしている今も。
鉄のルール
印刷の世界では絶えず「安全な出力データの作り方」の歴史を積み上げてきた。印刷業界の人間は職人的な厳しさでこのルールを叩き込まれます。前述の通り「印刷データはCMYK」が鉄則。新人の頃にRGBデータの画像を貼って入稿して印刷会社の方に烈火の如く怒られた経験のあるデザイナーも少なくないと思います。
CMYK/RGB問題の次に出てくるのが「特色」問題。特色とはCMYKではなく「特別に調合した色」を指定して印刷するというものです。企業のロゴなどは厳格に色のルールが決められており、色をCMYKで似せるのではなくて「指定された色」で印刷する為のデータを作るわけです。で、その特色データはイラレ上でも指定はできるのですが、実際の製版ではCMYKのいずれかで特色用の版を作って、その版で特色のインクを乗せて印刷するわけです。
そうでない場合、特色を印刷データに残っているとCMYK分版が正しくできないため、製版・印刷でトラブルが起こります。ですので誤って特色を使用してデータを作ってしまったら、それはCMYKの色に置き換える必要があります。
「素材」が「オレ色」である必要は・・・
で、やっと「素材」の話に戻るのですが、印刷に使うのかWebに使うのかはともかく「素材データが特色である必要はあるのだろうか?」ということが言いたかったのです。多分、あまり考えずに特色を使ったのだと思うのですが、Web用に画像書き出しして若干色味が変わったぐらいならいいのですが、印刷の場合は大変危険です。一応イラレ側でもファイルを保存する際にアラートが表示されますが、万が一そのまま入稿して刷り上がってしまったら・・・・。
もちろん素材を使用する側も注意を払うべきですが、できればAIのイラスト素材に特色は使わない方向でお願いしたいです。「素材」なので色は変更されてしまうかもしれませんし、特色にこだわる必要は・・・多分、特色は使わない方がみんなが幸せになれると思うんです。
意図して使ったのか、無意識だったのかは分かりませんが最近、入稿前に「特色を使っているイラスト素材」でちょっと焦ったので、いち「素材ユーザー」から「素材を作成しているクリエイター様」へのリクエストでした。
ジョウゼツ、そしてキョウレツ
久々にCD購入。といってもホヤホヤの新譜でもないのですが。ジャズミュージシャンの菊地成孔さんのやっているジャズ・ドミュニスターズ(JAZZ DOMMUNISTERS)というHIP HOPユニットの「BIRTH OF DOMMUNIST(ドミュニストの誕生)」です。
発売当初はレーベルのサイトでしか取り扱っていなかったように思います。で、もたもたしている間に買いそびれておりました。諦めていたらAmazonでの取り扱いが始まっていました(現在はiTunes Storeでも配信しているようです)。
今時、YouTubeで検索すれば音源はチェックできますし、音楽配信サービスでも試聴できますので「音」や「ビジュアル」はすぐに確認することができます。
YouTubeもいいのですが、菊地成孔さんをよくご存知ない、またJAZZもラップもあまりよくわからない、音楽そのものにあまり詳しくないという方は是非、菊地成孔さんのラジオ* を聴いてみることをお勧めします。ポッドキャスト配信* もあります。
(* 残念ながら2018年12月29日(土)の放送をもって終了。書籍化されています。)
このラジオ番組には「放送作家」が付いていません。選曲から構成、朗読する原稿、フリートーク、曲の送り出しまで全て1人で行っています。曲の送り出しどころか、いわゆるDJ MIX的なこともされます。
番組冒頭の前口上、ラジオドラマ、フリートーク。語彙、リズム、反射神経。ラジオ界はよくこの人を見つけたな、と思いました。前口上をラップでしたり、外国語でしたりと、HIP HOPをよく知らない私からしても「言葉とリズムの面白さ・痛快さ」が入ってきました。
この方は「言葉を操る天才」でもあると思います。ラップは我々が見よう見まねで簡単にできるようなものではありません。ヒップホップファンからは怒られるかもしれませんが「韻を踏む」という行為は洒落というかジョークというか、芸人さんの大喜利、Wコロンの謎かけ、ハライチの漫才にも通じるものがあるように思います。
「旨いことを言う」「おもろい喩え」だけでなく、即興性、瞬発力が求められる。ラッパーや芸人さんは脳内でどのように言語を処理してるのでしょうね? (ちなみに菊地さんは松本人志さんへのリスペクトもあるようです)
もちろん「言葉」だけでなくサウンドの方も必聴。ビートも普通じゃない。ステレオタイプなHIP HOPのイメージで聴くと?????・・・となると思います。
上手く言えませんが、とにかく気持ち良い。
そしてアガる、
a Girl Like You、
配球ミスで被弾、
有給休暇で南スーダン、
・・・失礼しました;
やはり、ラップは簡単ではないですね。
AIがあれば大丈夫!
光彩が輝く 鮮やかにひとつひとつ…
先日、初めて「レーザーカッター」というものを眼の前で見た。その名の通り、レーザーで様々な素材をカットしていくのだが、その精度や「こんなものも?」というのにイチイチ驚きっぱなしだった。
レーザーカッターという言葉を耳にしたのはおそらくクリス・アンダーソンの『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』が出た頃ではないだろうか。Amazonで確認したら2012年10月25日発売になってる。
3Dプリンタを使ってデスクトップ上で製造業を展開する「メイカーズ」が産業構造を変える!・・・と刺激的なフレーズが列挙されている。この頃の世間の注目は3Dプリンターに集まっていたと思う。正直、私もこの時はレーザーカッターにピンと来てなかった。
見せてもらおうか 3Dプリンタの性能とやらを!
まずは3Dプリンターに興味を持って、付け焼き刃でソリッドワークスで何とか作った3Dデータを出力してもらったことがある。感想は「え?出力にそんなに時間かかるの?」「こんなに粗いの?」だった。20年ほど前に初めて買ったインクジェットプリンターの出力結果よりも残念な感じがした。これはもうちょっと進化を待ったほうが良さそうかな?と思った。
(工事現場の「コーン」を3Dプリンターで出力したもの。もうちょっと大きく出力したら指輪を飾るリングスタンドになったかも・・・?)
イラレでものづくり
レーザーカッターは先ず「Adobe Illustratorでデータを作ることができる」というのが気に入った。イラレデータと言えば「カッティングプロッター」でも使えていたので同じような感覚なのだが、今回は金属の刃ではなくレーザー。ベニヤ、アクリル板などを切断できる。ベクトルデータ(線)だけでなく、ラスターデータ(塗り・画像)を彫刻することもできます。しかもめっちゃ綺麗に。アタマの中で「あれができる」「これもできる」・・・ワクワクが止まらなかった。
Adobe Illustratorと言えばDTP(印刷)の定番というイメージが強いと思います(Web制作でも使わないこともないかもしれないが)。段々「印刷」というものが縮小していく中で「イラレの使い道」の肩身が狭くなってくるような感じがしてたのですが、ここへ来て個人的にはイラレが一気に盛り上がってます!
イラストというよりは、CAD(製図)的な使い方。テクニカルイラストとか書いてる人以外はあまり馴染みのない使い方かも知れませんね。私もそういう業界の仕事をするまでは「数値入力」して作図するというような作業はあまりしませんでした。
レーザーカッターは「イラレ使い」で「DIYとか好きな人」にはオススメだと思います。私の「イラレでものづくり」は、またこのブログでもご紹介したいと思います。乞うご期待!
パワポで動画
最初に触った動画編集ソフト
私が関心があることの1つ「動画」。最初に触った動画編集ソフトは「Windows ムービー メーカー」でした。当時はガラケーで撮った写真、動画を並べて、BGMをつけて動画に書き出すというものでした。
日曜大工の作業工程を撮影し、ムービーメーカー上でテロップをつけてスライドショーにしました。『TAKUMI/匠』をBGMにつけて『大改造!!劇的ビフォーアフター』ごっこをしておりました。(曲は無断使用ですが、もちろん個人使用の範囲内でこの動画は公開しておりません。)
その後どこかに出かけるたびにガラケーで撮影した画像をアルバムのように動画にしていました。フリーソフトでここまで出来れば十分、それなりに趣味の範囲としては満足していました。やがて、もう少し「画面設計をもっと思い通りにできないか」、「Flash的な感じでイラストを動かしたりできないか?」、「仕事に使えないか?」という欲が出てきました。
あとで分かることですが、ざっくり言うとムービーメーカーはAdobeのソフトで言えば「Adobe Premiere」のような役割で、そのソフト自体で凝った仕掛けをしたりするものではありません。
その人にとっての過剰/適正がある
では「部品作り」はどこで作るのか? Adobe Premiereに対しては「Adobe After Effects」や前述の「Adobe Flash」というソフトになります。画面上にテロップ文字以外のロゴやイラストなどの「オブジェクト」にアニメーション効果や視覚効果を加えたいわけです。
Adobeアプリも昔よりは随分導入しやすくなりましたが、コスト面(学習コストも含む)など考えるとノンデザイナーの方の選択肢には入りません。また、そこまでバリバリのクリエイターっぽい動画を必要としないというニーズもあります。
例えば社内の研修用に使う「説明動画」、講師業をされてる方が授業に使う「教材動画」など。もちろん大手企業などでは予算をとって業者に発注するかもしれません。しかし社内の部署レベル、個人事業主では「お金も時間もかけれない」または「コストをかける必要がない」という動画のニーズがあると思います。
実は「適正」をすでに手に入れていた
1. 導入ハードルが低い
そこで私が「ちょうどいい」と思ったのが「Microsoft PowerPointで作る動画」です。Microsoft OfficeはWindowsユーザーなら相当な確率でインストールしているでしょう。そしてデザイナーでない方もPowerPointはともかく、WordやExcelは使っているという方も多いでしょう。同じOffice製品ですので、用途は違いますがソフトのメニューは基本的に共通ですので、使ったことがない方もすぐに慣れると思います。
2. ノートPCでも軽快に動作
Adobe製品は印刷・Web・映像など、いわゆる「プロクリエイター」向けのソフトです。よって使用するパソコンのスペックもそれなりのハイエンドマシンが必要になります。一方、OfficeはWindowsタブレットでも動作します(もちろんスペックが高い方が動画の書き出し時間も短くて済みます)。
3. ノンデザイナーにも易しい操作方法
PowerPointはテキスト・画像・動画・音声を取り込めて、画面の好きな位置に配置することができます。書類を作成するのと同じ要領で画面をデザインすることができます。そしてその素材に様々な効果を追加することができます。After Effectsですると大変なアニメーション設定がパワポでは一瞬でできたりもします。しかもロースペックのパソコンでサクサクと。
アイデア次第ではAfter Effectsばりの超クールなモーショングラフィックも作ることができるでしょう。イベントの告知動画を手早く作ったり、テレビ的なインフォグラフィック(相関図、グラフ、仕組み、構造の説明など)、動画で作るマニュアル(組立手順、操作方法など)、説明会用のオリエンテーション動画、デジタルサイネージ(電子看板、電子チラシ、電子ポップ)、ブログ&SNS投稿用など、用途は色々あります。
- パワポ動画のサンプル
このようなパワポ動画を「作ってみたい」・「活用したい」という方のための講座、説明会なども企画・開催しております。こちらもチェックしてみてください。
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