V.G.M.@Akira Kohno

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特別展『地獄絵ワンダーランド』に行ってきた!

芸術の秋だからというわけでもないが、去る11月3日・文化の日にまたまたミュージアムに脚を運んだ。前回ご紹介した「ゴルゴ展」と同様、このイベントも駅に置いてあったチラシが目についたのがキッカケだった。

 

www.nhk-p.co.jp

 

奇しくもこの特別展はハロウィンウィークをまたいで開催されていた(京都開催は9/23〜11/12)わけだが、私たちは「地獄」についての知識もなければ、地獄について考える機会も殆ど無い。にも関わらず「イメージとしての地獄」を信仰心や死生観を問わず何故かフワッと共有できてしまっている。

 

そんな多くの人にとって「その程度」でしかない地獄にアンテナを張って、ポップな再解釈の仕方を提示してくれたのがみうらじゅん氏だった。

 

落ちてからではもう遅い!

みうらじゅん生前“地獄”予習

テレビ朝日「タモリ倶楽部」 2010年2月27日(土)放送

 

地獄とは
  • 大きく分けて八大地獄がある
  • 地獄の空間の広さについて
  • 各地獄の該当者と処遇(拷問)の詳細

 

現世の地獄めぐり
  • 街で見かけた「地獄」と名のつく品々、KISS の地獄の邦題シリーズ、死ぬほど待たされる電車・バス路線の「地獄表」など

 

図らずも私にとっては、この番組が今回の予習になっていた。

 

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意外に盛況だった!

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会場が龍谷ミュージアムということで、龍谷大学の学生には優待があるのかチラホラ大学生っぽい若者の姿も見かけた。それから京都という土地柄(?)なのか信仰心の高そうな御年配の方も多かった。

 

龍谷大学 龍谷ミュージアム


中には小さなお子様を連れている家族も居た。かろうじて水木しげる先生のイラストなども展示されているが、大半はある意味凄惨な地獄絵だ。これも情操教育の一貫ということなのか?

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あとは「歴史や美術的な価値としての地獄絵」を観にきている人も居るようだった。私は歴史や仏教や美術にも疎いが、地獄絵や曼陀羅を「インフォグラフィック」という風に解釈した。

 

インフォグラフィックとは「情報、データ、知識を視覚的に表現したもの」であり、人生の坂を赤ん坊から老人に変化しながら歩んでいく様を表しているものなどはまさにそうだと思った。8つの地獄を地図風に1枚絵にしているものも、見方を変えればアミューズメント施設のアトラクション会場案内図のようにも見える。

 

また時代や絵師によっても画風や表現方法が変化する。印象に残ったのは雲と炎の描き方。閻魔大王の口から出ている炎は『北斗の拳』のカイオウが発する魔闘気を彷彿させる。「ファイアーパターン」という観点から地獄絵を観ても面白いかも知れない。

 

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地獄と極楽は表裏一体

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ウーマンラッシュアワーの村本さんがネットの番組で「好き の反対は 嫌い ではなく 無関心 だと思っている」という話をしていました。私も全くその通りだと思っています。大好きと大嫌いの行動と苦しみは非常に似ていて、表裏一体だと思いませんか?

 

寝ても覚めても大好き/大嫌いな人の事が頭から離れない。その人の行動や過去の発言に執拗にこだわり続ける。無関心な人(第三者)から見るとそうとうシンドイですよね。

 

そこで頭をよぎったのが、自殺願望をSNSで発信してる人をターゲットにした殺人事件のこと。犯人と同じくらい、あるいはそれ以上に「自殺願望をSNSで発信する人」の存在に世間は色んな意味で驚いたと思います。

 

Twitterでハッシュタグ付けてそんなことをつぶやいている人、そんな事を考えている人に言いたいのは、地獄絵を見るかぎり現世の方が多分マシ。

 

地獄のルール(?)で言えば、殆どの人が現世での行いで何らかの罪を犯していますので、もれなく全員が地獄行きです。残酷ですが、たとえ理不尽で不条理な人生が辛くて自殺をしたとしても、その罪は帳消しにならないでしょう。

 

私はお釈迦さんではありませんので、死にたいくらい辛い人を説得する力も明確な答えも持ってませんが「表裏一体」というのに少しヒントがあるのではないか、と思っています。

 

ちゃぶ台をひっくり返すと、ジョン・レノンが「イマジン」で歌っていたように、天国も地獄も無いのかも知れない。今が死にたいほどつらい地獄を現世で味わっているのなら、極楽も現世にのみ存在するはずですよね?

 

もっとスケベな生き方をした方が絶対得。

 

慌てない、慌てない

一休み、一休み

 

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