V.G.M@Akira Kohno

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V.G.M.@Akira Kohno

動画制作アドバイザー、Illustratorインストラクター、デザイナー、CAT(Creative Activity Team)チームリーダーのコウノアキラのブログです。日々の活動記録、V.G.M.=Video, Graphic, Makars を中心に、テーマごとのお役立ち情報(自分用の備忘録的なものも含む)などを掲載していこうと思います。

機動戦士が戦場で聴く殺シノ調ベ

またまた新譜購入しました。機動戦士ガンダム サンダーボルトOST(オリジナル・サウンドトラック)です。

 

 

「え? ガンダム?」

というリアクションには、大きくふた通りあるでしょう。しかし、私はそのどちらからもあまり共感を得られない立ち位置かも知れません。

 

私は1973年生まれ。ファーストガンダムの直撃世代。不器用ながらガンプラも作りました。でも「私とガンダム」の関係はそこで止まってます。『Zガンダム』やその後の数あるガンダムシリーズは全くといっていいほど見ていません。

 

今回の「機動戦士ガンダム サンダーボルト」もYouTubeで予告編こそ見ましたが、本編は全く知りません。でも何故買ったかというと、このサントラはジャズミュージシャンの菊地成孔さんが書き下ろした新譜なんです。

 

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ガンダムでJAZZ?」

映画のサントラでジャズというのはそんなに珍しくないかもしれませんが、アニメでジャズ。ぱっと思い浮かぶのは『ルパン三世』。というか、菊地さんはLUPIN the Third 峰不二子という女のサントラもされてます。

 

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あと・・・『妖怪人間ベム』もジャズになるのかな? それから『カウボーイ・ビバップ』か。

 

TBSラジオ菊地成孔の粋な夜電波』では2週にわたって『OST 機動戦士ガンダム サンダーボルト』の特集が組まれました。スタジオに監督とプロデューサーを招き、アルバムに関わった経緯、ガンダムはおろか「アニメに全く接点が無い」という菊地さんの個人的なガンダムに関する数少ない思い出、アルバムの概要など盛りだくさん。

学生時代の菊地さんのエピソードに「オタク vs ヤンキー」の決して交わらない100年戦争の始まり、というような話がありました。互いを軽蔑、排斥する憎しみの連鎖。ガンダムも「戦争」の話ですしね。

 

私は短い期間ですがホビー系のお店でアルバイトをしたことがあります。そこで思ったのですが「オタク」と「ヤンキー」、実は種は同じ。どちらも車とか好きだったり、ガジェット好きだったり。

 

戦争と音楽

兵士は戦場で戦闘中に音楽を聴くのか? このことは『夜電波』で菊地さんが説明していました。ナチスの話、ベトナム戦争、そしてイラク戦争イラク戦争では兵士のヘルメットからケーブルらしきものが垂れ下がっていて、一見通信用のヘッドセットなのかと思ったら、実はiPodだったというエピソード。

 

原作者から直接聞いて確認したわけではないが、今回のガンダムの設定(音楽好きのパイロットが戦闘中に自分の好きなJAZZをかけている)は、このイラク戦争の兵士の話から着想を得ているのだろう、という菊地さんの分析。

 

非日常の空間で自身を鼓舞し、奮い立たせる。戦場でアガる為の音楽。そういえばアメリカの戦争映画やアクション映画なんかの出撃シーンでは「ロックンロール!」って言ったりしますよね? つまりアムロ、行きまァーーす!」は英訳すると「Rock'n' Roll!」ってなるのかも?

 

戦争と音楽で言えばイラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた映画『ハート・ロッカー(The Hurt Locker)』も頭をよぎる。馬鹿げた戦争の後始末。「戦争」といいう理不尽、不条理、すぐそこにある死、命知らずの綱渡り、極限、狂気。そして爆音で流れるインダストリアル・メタル『ミニストリー』のトラック。どこかガンダムの世界観と共通するところがある気がします。

 

  

 ジャズの本職が演るジャズのサントラ

『夜電波』で菊地さんが言っていたことの1つに、純粋なジャズの新譜としての価値、ジャズピアニストの大西順子復帰作であり、いわゆるスタジオミュージシャンではない、ジャズが本業のプレイヤーが作ったアルバムである、ということを強調されていました。

 

そして、いわゆる映画用の「・・・なシーンにあてる為の音楽」ではなく「兵士が戦闘中にこんな音楽を聴いているのではないか?」というところから作曲された音楽。そこも普通のサントラとはまた違う切り口です。

 

SF的なアニメで言えば、私の知っているところでは過去に『攻殻機動隊』や『メモリーズ』でテクノのアーティストがやっていた印象がある。四つ打ちは使いやすいと思う。四つ打ちはジョギングとの相性も良い。走るペースとシンクロしてBPMが可変する音楽プレイヤーアプリとか無いのかな?(・・・って、最近あまり運動してないけど)

 

 

ベースの奏法でウォーキング、とかランニングとかってありますよね。動きや躍動感、スピード、緊張感を表現する上でベースの枠割は結構重要なんでしょうね。でも今回のガンダムではフリージャズ寄りです。この何とも言えない不穏な感じが妙にマッチしてます。グルーヴが自分の心拍数をコントロール(支配)するかのように。

 

 「JAZZが聞こえたら、オレが来た合図だ・・・!」